【ドラえもんから学ぶ】縮尺の簡単な考え方

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どうも
メーメーです。
毎日生活をしていて、「縮尺」に接する機会
というのは少ないなかな?と思いますが
実際には、地図をみて目的地に行ったり
何分の何のフィギュアを作ったり
実は、生活の中でも縮尺は使われています。
意外と身近な縮尺ですが、図面の世界では
はじめは少し厄介な部分もあります。
そんなところを少しでも解消できるよう
「縮尺」についてお話します。


1、まずは尺度を知ろう!
2、出力する紙の大きさに収まらない!!どうしよう?

1、まずは尺度を知ろう!

私たちの生活の中には、

いくつかの単位がありますが

図面の世界では、JIS規格より、

mm単位で表示されます。

また、尺度とは、

長さ・寸法の意味があります。

よって、

図面は、対象となるものの寸法(=尺度)を

mm表示で表現するものとなります。

例えば
DIYなどで、隙間に棚を作りたいときは
必ず、隙間の幅・奥行・棚の高さを測って
材料を買いに行きますよね?

その場合、尺度がなければ、

対象物もどのくらいの大きさで

作成すればよいか分からないですし、

想像と異なるものができてしまいます。

尺度は、モノ作るうえで必要であ

図面を描く上で必要不可欠なもの

ということが分かります。

2、出力する紙の大きさに収まらない!!どうしよう?

さて、突然ですが、

印刷用紙のサイズって何がありますか?

A0、A1、A2、A3……
B0、B1、B2、B3……

A判、B判の用紙があります。

分野によって異なると思いますが

図面の世界では

大体はA判(特にA1枠)にて作成することが

多くなると思います。

A1枠の大きさは

「縦:594 x 横:841 mm」

となっています。

構造物の大きさ 1mをA1枠に収めるにはどうする??

1m = 1000mmなので

A1枠に1mの大きさのものは

はみ出てしまいます。

(下記参照:黄色いラインは図枠)

 

 

 

 

困りましたね。。。

そういう時に助けてくれるのが

「縮尺」

です。

現実世界では、1:1のものを

縮尺という考え方をもとに

小さくしたり、図枠の大きさを変えて

表示できちゃうってやつです。

図面の世界では、

対象物の大きさにもよりますが、

縮尺を使う機会が多いので、

是非とも覚えておく必要があります。

さて、話を戻します。

A1枠に1m(=1000mm)の構造物が収まらない場合

どのような方法があるでしょうか?

  1. 構造物を小さくして、枠の中に収める方法
  2. 構造物の大きさはそのままで、枠を大きくする方法

2つの方法で納める事ができます。

以下では、簡単なイメージを掴むための説明用ですので

細かい寸法の設定等は、

後日更新していきます。

まずは、

1.構造物を小さくして、枠の中に収める方法

 

 

 

 

構造物の大きさを1/2にしてたら

A1枠の中に納まりました。

しかし、構造物そのものを1/2と

小さくしましたので、

寸法値を実物の大きさの長さに

変換しなければなりません。

そこで、寸法値を2倍にして

以下のように表示すればOKです。

 

 

 

 

A1枠1:1の枠の中に
構造物を1/2の大きさで描いて
枠の中に収めることができました。

ここで、図枠=視覚範囲として考えると
視覚範囲に収まらないから、
対象物を縮小して(1/2の大きさにする)、
寸法値を比率の大きさに合わせて
(ここでは2倍)
表示しているというイメージです。
(ドラ〇もんのスモールライトを使ってるイメージ)

次は、

2.構造物の大きさはそのままで、枠を大きくする方法

 

 

 

 

A1枠を2倍にして、構造物を収めています。

枠を2倍にしていますので

1:2のA1枠となります。

図枠1:2の枠の中に
構造物を1/1の大きさで描いて
枠の中に収めることができました。

ここで、図枠=視覚範囲として考えると
視覚範囲に収まらないから、
範囲を広げるために、もう少し遠いところから
構造物を見ているというイメージです。
その際、遠くに行けば行くほど、同じ比率で
図枠が大きくなります(視野が広がる感じ)
今回は、2倍の距離の離れた場所から
構造物を見ていることになるので、
構造物の大きさは、1/2の大きさに見えます。
(ドラ〇もんのビッグライトを自分に当てるイメージ)


私の専門である仮設構造物の世界では、

数メートルから数百メートルの規模の図面を描きます。

1:1のA1枠で構造物を書くことは、ほぼありませんので

1:100~1:1000AくらいのA1枠を使用します。

その際、主となる構造物に合わせて、

図枠の大きさを選択していきます。

対象物が大きすぎても、

周りの情報を見逃すことがある

かもしれませんし、

対象物が小さすぎても、見たいところが

見えづらくては、図面の意味がありません。

縮尺の設定は、図面を描く上で必須項目であり

図面を見やすくする為には、必ず理解を

しておかなければいけない項目です。

以上をまとめると、

・尺度は図面を描く上で必要不可欠(物の大きさを表す)
・図枠の大きさを優先したい場合は、対象物の大きさを変化させよう
→対象物にスモールライト・ビッグライトを当てる
・対象物の大きさを優先したい場合は、図枠の大きさを変化させよう
→自分自身にスモールライト・ビッグライトを当てる

図面を描き始めた時に、必ず立ちはだかる壁

「尺度・縮尺の考え方」

をまとめてみました。

ここまで、読んでいただきありがとうございます。

では、次回のブログでお会いしましょう。

 

 

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